ろう先生の楽しい日本語講座
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講師プロフィール
赤塩千春
神奈川県出身の埼玉県育ち。
生まれつき耳が聞こえない聴覚障害者(二級)。口話と手話を用いてコミュニケーションをする。 ヒューマンアカデミー大宮校で学び、同校で初めての「手話で教える聴覚障害者日本語教師」となる。【日本語教師養成講座420時間課程修了】
中国残留孤児や帰国子女のかたがたに日本語を教えたり、ろう学校の生徒さんたち、成人ろう者のみなさんにマンツーマンによるレッスンを提供。
また、さまざまな企業において聴覚に障害をお持ちの社員のための日本語研修を開講し、関東甲信各県の聴覚障害者協会主催による日本語教室なども開いている。
全国和紙ちぎり絵芸術協会認定教授。
趣味は、神社仏閣巡り(仏像、御朱印、聖地巡礼)、カメラ、郵便局巡りなど。

《出張講座の主な経歴》 ※個人レッスンは除きます

・アクサ生命保険株式会社
・株式会社博報堂DY アイ・オー
・茨城県聴覚障害者協会
・筑西市聴覚障害者協会
・山梨県立聴覚障害者情報センター

などのほか、地元中学校などでの講演も多数。
『月刊日本語』(アルク)でも紹介されました!
<学生時代、いちばん苦手だったのは「国語」>

こんにちは。赤塩千春と申します。
私は、生まれたときからまったく耳が聞こえません。

二歳のとき、横浜ろう学校で早期教育を受けた後、東京都立立川ろう学校幼稚部に入学し、口話(発声・読唇)中心の教育を受けました。
つまり相手のかたのくちびるの動きを読むことで、話の内容を理解するわけですね。
大人になった現在では、日常生活では手話も使っています。

ちなみに学生時代、いちばん苦手だったのは「国語」(笑)。
理系だったからこそ、今こうして論理的に文法を習得したのかも知れません。
そんな私が日本語教師の資格を取り、同じ障害を持つみなさんに奥深い日本語の魅力を伝えようとするなんて、人生ってほんとに不思議だなってしみじみ思います。

<日本語教師になろうと思ったわけ>

きっかけは、私の韓国手話の恩師であるイム・サヒョン先生との出会いでした。

韓国から日本にいらしたイム先生も同じ聴覚障害者なのですが、猛勉強をして日本手話、日本語を習得され、今では私たち日本人が驚くほど流ちょうな日本語をお話になります。

そんなイム先生があるとき――

「手話で日本語を教えてくれる先生がいたらどんなに心強かったか。そういうことを感じている外国籍の聴覚障害者ってけっこういると思いますよ」
とおっしゃり、「よかったら勉強してみませんか?」と勧めてくださったのが、私の人生を大きく変える転機となりました。

一念発起した私は勇気を出し、門前払い覚悟で「ヒューマンアカデミー大宮校」の門をたたきました。

応対してくださったスタッフのみなさんがとまどわれる姿は、今でも鮮明に覚えています。

「赤塩さんにあわせて授業を進めることは残念ながらできませんが、それでも大丈夫ですか?」

「一度納めていただいた授業料は返還できませんし、仮に修了証をお渡しできたとしても、就職先の斡旋などはお約束できません。それでもお申し込みになりますか?」

スタッフのみなさんは本当に私のことを心配してくださり、ついには私の家族まで呼んで、懇切丁寧(こんせつていねい)に説明してくださいました。

「それでもいいです。学ばせてください」

一度決心したら意外にがんこな私(笑)がそうお願いすると、

「担当の先生方に相談してみます」

ということになり、そんなやりとりの末にお会いできたのが、同校で校長先生をお務めになっている福地俊夫先生(教授法・実習の担任をしていただきました)でした。

私はようやくヒューマンアカデミーに入学することができ、健聴者のみなさんと一緒に一年三か月のあいだ、日本語漬けの毎日を過ごしました。

当初、実習は実際に外国人のみなさん(10人ほど)に教えることになるため、「赤塩さんは見学の形で……」とスタッフの方からは言われていましたが、福地先生に「赤塩さんのやり方でいいんじゃない?」とおっしゃっていただくことができ、最終的に、実習まで経験させてもらうことができました(そのおかげで、すごく大きな自信を持つことができました)。

そして日本語教師の資格を取得し、大きな夢に向かってスタートを切ることができたのです。

やっぱり人との出会いって、ほんとうにたいせつですね。
今さらですが、イム・サヒョン先生、福地俊夫先生、ほんとうにありがとうございました。

<正しい日本語を必要としているかたがた>

自分で勉強を始めて見ると、「正しい日本語」を必要としているのは日本に住んでいらっしゃる外国籍の聴覚障害者のかたたちだけではないことに気づきました。

ビジネスで、あるいはネットでのさまざまなコミュニケーションで「正しい日本語」を必要としている社会人や学生のみなさん。
あるいは、家庭教師的に専門の日本語教師を必要としている耳の不自由なお子さんがた。

そうしたみなさんにも、私が学んだ、豊かで深く、正しい日本語をお教えできたら――そう考え、私の夢はますますふくらんだのです。

まだまだ駆け出しの新米教師。
でも日夜、楽しく日本語を覚えてもらうにはどんな工夫が必要かと試行錯誤し、縁あって出会った生徒のみなさんと今日もレッスンを続けています。

聴覚障害者でもその気になればマスターすることができた「正しい日本語」。
そのノウハウを、レッスンを通じてみなさんにお伝えしていければと思っています。

みなさんとの新しい「出会い」で、私の人生もまたさらに変わっていくのでしょう。
常夏@ろう先生の手話de日本語!のブログ
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